万葉集に想う

先日、久しぶりにDVDを借りて家で見ました。そしたら、その映画の中に万葉集の歌が出て来てすごく心を惹きつけられました。万葉集って学校の教科書に出て来て習った記憶はあるけど、詳しくは知りません。でも、映画を見終ってからもその歌が頭から離れなかったんです。だから他にどんな歌があるのかなって。そしたら、ほんとうに恋の歌が多いんですね。好きな人を想う切ない気持ちを歌ってたり、恋人との逢瀬を名残惜しむ気持ちを歌い、今度はその恋人からの返歌があったり、なかには三角関係の中で揺れる気持ちを歌っていたりと、遥か遠い古の世のことだとは思えないくらいの情熱を感じます。そして、歌われているその情景が頭に浮かんできます。さらには、当時モテモテだった男性の姿があったり、一瞬にして恋に落ちる一目ぼれがあったりもするんですから。そうそう、額田王という人は日本のクレオパトラなんて呼ばれるほど恋多き女性だったんだとか。どの歌も相手への自分の想いをこれでもかっていうほど表現していて、現代だったら恥ずかしくてこんなこと言えないんじゃないのかなって思ってしまうほどです。まさにラブレターですよね。ラブレターって今ではもうなかなかナイですもんね。手紙なんてほとんど書かなくなってしまったんですから。私は小学校の時にラブレターをもらったことがあるけど。後にも先にもその時だけです。まぁ、そんなことは置いといて。万葉の時代にロマンを感じて、その恋の行方に今は興味津々です。もう少し古の男女の逢瀬を覗いてみましょっと。

コメントは受け付けていません。