着いたら土砂降り

雨は嫌いです。だから、天気予報にはいつも注目しています。雨雲レーダーも時々チェックします。それを見て、安心したり心配したり。たまに、朝は快晴だったのに、午後からみるみる曇ってくることもあります。急激な変化があることもあります。先日がそうでした。電車に乗っていたら、途中で大粒の雨が窓を叩き始めました。私は立っていたんだけど、目の前に座っている二人連れがスマホを見ていて、自分たちの行き先の天気の話をしているようでした。通り雨ならいいのになって。もちろん、私もそれを願っていました。そしたら、本当に数分で止んだんです。良かったとホッとしました。
ところが、自宅の最寄り駅に着いた時、なんと土砂降りだったんです。改札を出て駅の階段を上がってみても間違いありませんでした。思わずため息です。でも、空を見上げると雲の流れは速くて、少し向こうは明るく見えました。ちょっと待てば止みそうです。でも、改札を出てしまったことを後悔しました。駅の構内であれば待合室もあるしベンチもあります。本を読んで時間をつぶすことができました。仕方なく諦めて私は空を気にしながら、そこで立ったまま壁にもたれて本を読み始めました。まぁ、こんな読書もアリかと。けど、読み始めたらそんな状況にはお構いなく集中できるものなんですね。だって、ふと顔を上げたら明るくなっていて、いつの間にか止んでたんですもの。そのことに気づかなかったんですから。私はなんだかとっても爽やかな気分になって、雨上がりの町並みを軽い足取りで家路につきました。

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