先日、日中にちょっと出かける用事があって外出していたら、急にポタポタと水滴が……。
え?と思って周りをみたら、大粒の雨がぽつぽつと降っていました。あわてて屋根のあるところに避難したら、すぐにざーっと勢いのいい大雨に。
でも空は不思議なことに晴れてるんですよ。
雨に太陽光があたってキラキラしててきれいなんですが、晴れているのに雨っていうのはなんとも不思議な感じがしますね。
だからこういう、晴れているときに降るお天気雨を昔の人は「狐の嫁入り」なんて呼んでいますよね。
わたしが「狐の嫁入り」という言葉を初めて知ったのはいつだったんだろう?
子供の頃なのは間違えないけど、親が言ったんだっけかな、それとも何かの本だったっけ……ちょっと思い出せないんですけどなんで狐?嫁入り??と思ったような記憶は薄っすらあります。
改めてなんで狐の嫁入りなんて言うのか調べてみました。
狐の世界では、狐が嫁入りするときに行列をなしますが、それを人間に見られてはいけないというオキテがあるようです。なので人に見られないように、偽物の雨をふらせて人間を屋内にどかしてから嫁入り行列をやるから……といったようなものです。
なるほど、昔の人の想像力や名前の付け方はすごく素敵だし、詩的だし、それでいて神様とかもののけへの敬う気持ち、脅威を忘れないちょっとホラーチックな感じ今の人にはない感性ですよね。
お天気雨が降ったら、嫁入りを邪魔しないように今後もそそくさと屋内に避難することにしようと思います。