ケーキの切れない非行少年たち(著:宮口 幸治)という本を読みました。殺人や性犯罪など重大な犯罪を犯した非行少年たちはホールケーキを三等分にするという簡単なことができない…という実に興味深い内容の本だったのですが……。
なぜ、三等分に切れないかというと、それは「認知のゆがみ」が原因だとのこと。認知の歪みとは、物事の捉え方に歪みがことをいいます。同じことを体験したり、見ても、認知が歪んでいると、受け止め方が人と異なってしまうため、非常識に見える行動をとってしまったり、理解されないような言動をしてしまう…というようなことらしいです。非行少年たちは、認知に歪みがあるため、歪んだ形で物事を捉えて凶行に及ぶのではないのではないかと。認知の歪みにもいろいろパターンがあるようで、白か黒かどちらかという極端な見方、一度の失敗だけみて「いつもこうだ」と決めつける、なにか失敗した場合に自分に失敗の原因がないのにも関わらず自分のせいだと思い込む…などなど。
一応、自分の中では大きな認知の歪みはないと思っていますが、こうやっていくつかのパターンを見るとたまに歪んでいるときはあるのかな?なんて思います。もちろん認知が歪んでいるから犯罪を起こしやすいとかそういうことではないですが、自分に自信をもなくなったりするようなのであまりネガティブ思考になりすぎないように気をつけたいなと思いました。