土曜日の昼下がり、おしゃれな雑貨屋さんがある町へ行ってきました。この町には美味しいレストランやカフェやセレクトショップなども並んでおり、一日では網羅できないくらいに魅力的なショップ達が軒を連ねておりました。こうした町を訪れると私は決まって書店を探すことにしています。この日も到着して早々、個性的でいかにも面白そうな作品を取り扱っていそうな古本屋を発見し、何冊か購入しました。幸先のよいこともあって、「今日はきっといい出会いがある」というささやかな希望が湧いたのでした。その直感は当たり、友達に連れて行ってもらった雑貨屋には、インテリアグッズに美味しそうなスイーツ、料理によいスパイスを与えてくれそうな調味料、また暮らしについて書かかれた書籍などが売られており、まさに今の私の求めているものにぴったりなショップでした。本はまとまったところに置かれているわけではなく、棚に並ぶ商品にあった作品達がその横に並んでおり、ディスプレイも斬新だと感じました。以前からよく知る著者が書いた随筆や料理研究家のエッセイ、また女優さんが手掛けた日記など、のどから手が出てしまいそうなほどに購買意欲を欲したものです。何冊かのエッセイとショップの片隅で屋台のように展開されていたカフェで手作りキャロットケーキを購入し、家路に着いたのでした。この夜クリームチーズとシナモンたっぷりの濃厚なキャロットケーキを食べながら、戦利品と称した本達を眺め一人ごちしたことは言うまでもありません。