この前、読んだ雑誌に載ってたのは動物の認知症のことでした。人間の医療の進歩と同じように獣医療の進化によってペットも高齢化してると書いてありました。それって、以前にもどこかで読んだことがあります。今、犬の平均寿命ってどのくらいなんでしょう。それでも、せいぜい15歳前後ですよね。でも、人間の年齢にしたら、80歳くらいにあたるらしいから、犬でも認知症などが見られるようになったんですって。夜鳴きをしたり徘徊をしたりと人間と同じです。また歳をとってくると寝ている時間が長くなるから、よく寝ているからといって、ずっとほっておくのは良くないんだって。なるべく刺激を与えてあげた方がいいということなんです。だから、人間に対するのと同じように話しかけることや身体に触れてあげることが大事なんだって。うちのワンコももうすぐ14歳になります。まだお散歩の時には走るし、鳴き続けてお散歩の催促をするから健康なんだとは思うけど、それでも耳は聞こえにくくなっています。言葉だけではきょとんとしていて、手振りで指示を出さないと理解できない場合が多いんです。でも、その雑誌に書いてあったんだけど、動物は生きるための本能で自分が弱っていることを隠すから、弱っているときに飼い主は気づきにくいんだって。そして、弱り切って本当に動けなくなって初めて、飼い主は「何かおかしい」って慌てて病院に連れて行くけど、もう手遅れだってことも多いらしいんです。それを読んだら、うちのワンコも元気だと油断していないで、普段から十分気を付けて見守っていなきゃいけないんだなって改めて思いました。
月別アーカイブ: 2020年4月
ブックカバーに一目惚れ
電車に乗っていた時のことです。隣に立っていたスーツ姿の男性がおもむろにカバンから単行本を取り出し読み始めたのでした。その時私の目が捉えたのは、とても素敵なブックカバーでした。書類を送る大きな封筒をコンパクトにしたようなデザインで、初めて見る上等なシロモノだと感じました。そのデザインはとてもセンスよく感じ私のツボを抑えたためか、おちおち本を読み続けることが出来ないくらいに心を揺さぶられたのでした。それから数駅通過したところで男性は降りる準備を始め、ゆっくりと本を閉じてブックカバーについている紐をクルクルと丸い留めの部分に巻き付け始めました。閉じられた書籍はまるで書類がぎっしりと入った封筒を小さくしたような不思議な形となり、その方のカバンにしまわれたのでした。
その男性はスーツをさわやかにかつおしゃれに着こなしており、「センスがよい人」という印象が心に焼き付いています。その印象の引き金となったのは本を覆っていたあのシロモノの影響も大きかったように思えます。間もなく降車してしまいましたが、またあの方に会いたいと思う気持ちとブックカバーをもう一度見たいという思いが今も心にひっそりと存在しています。そしてどこかで封筒型ブックカバーを見つけたら、絶対に購入しようと常々思っております。