この前、小説を読んでいたら、『階段を一段飛ばしで上がって行く彼の姿を見て、その若さをしみじみと感じることになった』という一節がありました。思わず、『階段の一段飛ばし』というくだりに目が留まりました。最近、そんなことやらないなぁって。大の大人が、それも女性では、まず見かけたことがありませんもの。それこそ、中学、高校の頃なんて、それが当たり前だったように思うんですけどね。そうそう、似たようなことでは、自転車の立ち漕ぎもありますよね。これも学生の頃は当たり前に平気で立ったまま延々漕いでいけたような気がします。そんなことを小説を読みながら考えていたら、先日、すごい男子学生を見かけたんです。それは、乗り換え駅に降りたときのことです。私の横を物凄いスピードで駆けてった男の子がいたんです。思わずその後ろ姿を目で追ってしまいました。そしたら、一瞬エスカレーターの方に彼の足が向いたような気がしたんだけど、混んでたからでしょうね。階段にまっしぐら。アッという間に、一段飛ばしで上って行ってしまいました。その間、10秒もかかってなかったんじゃないかな。自然と笑みがこぼれてしまいました。そして、思わず、『若い!』と思ってしまいました。小説と同じです。そして、なんだか懐かしいような気持にもなったんです。昔、普通にやってたことでも、大人になると縁がなくなるものです。それが大人になったということなのかもしれません。
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SNSは必需品
ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSは、今やなくてはならないものになっています。自分が体験したことや自分が撮った写真を投稿して共有するのが当たり前になってしまっています。最近は60代、70代の人たちも普通に使ってるんだそうです。そういえば、以前、少しの期間だったけど在籍していた会社では、社長から社員への連絡はLINEのグループメッセージでしたもの。
今、読んでる小説にもSNSが頻繁に出てきます。ストーリーのスパイス的な感じで、それぞれの登場人物が投稿したという設定で、インスタグラムやツイッターの内容が書かれているんです。その投稿を見て、彼らの性格や表と裏の顔がわかるようになっています。なかなか面白い手法です。まさしく小説も時代の流れでイマドキです。けど、以前、30年くらい前に書かれた小説を読んだ時に、現代とのギャップに驚いたことがありました。物語に登場する車の名前もそうですし、主人公が車で聴くのは『カセット』でした。そうそう『レコード』が話題になってることもありました。
だったら、あと何十年かしたら、今の必需品であるSNSもまた変化しているかもしれないですよね。そして、ツイッターやインスタグラムが出て来る小説は懐かしいと言われる存在になっていたりして。