この前、電車で高校生くらいのカップルを見かけたんだけど、その様子が可愛いやら可笑しいやらで、目が離せませんでした。ちょうど私の正面の席に二人は座っていたんだけど、初めはカップルだとは思いませんでした。単に同年齢くらいの女の子と男の子が隣に座っているのかと思っていました。なぜなら全く会話をせずに、二人とも正面を向いていたからです。けど、あれ?っと気づいたその瞬間があったんです。女の子がものすごく不機嫌そうな顔で隣の男の子の腕をスマホでトントンと突いたんです。ん? カップルだったの?って感じでした。そしたら、男の子がリュックからスマホを取りだして、こちらも不機嫌そうにそれを見て、そして返信してるみたいでした。すると、今度は女の子がスマホを見て、その後に文字を打っていました。「ははぁーん」と思いました。彼らはケンカをしていて、たぶん彼女から隣の彼氏にLINEをしたんです。それで、彼女が彼にスマホを見るように促して、そこから隣にいながら一言も口をきかずにLINEでのやりとりを始めたんです。もちろん、その中身が私にはわからないから、二人の表情を見ながら、もう妄想が膨らんでしまいました。けど、イマドキの高校生ですよね。
でも、思い出したのは、最近の小説には結構な頻度でLINEでの会話が登場することです。古い小説だったら、駅で待ち合わせてもなかなか会えないとかすれ違いなんていう場面があったりしたけど、今では考えられません。固定電話から携帯電話へ、そしてスマホへ。手紙からメールへ、そしてLINEへ。これがあれば、電話番号さえもいらない時代ですものね。時代とともに、小説の内容も変化していますね。
月別アーカイブ: 2016年9月
知る人ぞ知る
先日、テレビで『わかりづらーいお店』という特集を見ました。初めて行くと必ず迷うというお店ばかりでした。でも、そんなお店って口コミで広がって、すごく美味しいお店が多いんですよね。
実は私もわかりづらくて美味しいお店を知っています。そのお店を知ったのは、地元の美味しいお店が掲載されてる本でした。そこに書かれていた言葉に、私の心はもういても立ってもいられなくなって友達にすぐ連絡しました。その言葉というのが『腰がくだけるほど柔らかくて美味しい牛肉』っていうんです。本当に「一体どんなお肉なの?」という気持ちでいっぱいでした。そして、友人4人で予約をして行くことになりました。最寄駅から5分って書いてあったから油断していました。それも4人もいますから。そしたら、わからなかったんです。迷いに迷いました。お店に電話して教えてもらったんですけど、お店のすぐ傍まで来ていてもなかなかわからなかったんです。こじんまりしたお店でしたし。やっと見つけた時には、予約時間を少し過ぎていました。駅には早く着きすぎたかなって思ってて、お茶をしようかと初めは思ってたくらいなんですから。でも、場所だけ先に確かめてからお茶をしようということになったのが幸いでした。まさか、そんなことになるなんてと驚きました。けど、本当にびっくりする美味しさでした。あんなお肉食べたことがありません。私たちはしゃぶしゃぶを食べたんだけど、お肉に甘さがあって、とろけるように柔らかでした。ステーキを食べてる人がいたから聞いてみたら、ステーキは一週間くらい前に予約しないと無理とのことでした。そんなにわかりづらいお店なのに、中は常に満席で知る人ぞ知るお店という雰囲気でした。
久しぶりに腰が砕けるお肉を食べに行きたいな。また迷うかもしれないけど。