本日1月28日は逸話の日というそうです。
「逸話」という言葉の意味について昔の話とか、教訓めいた事の話かな~という曖昧な認識でいましたが、これを機に改めて調べてみました。
Wikipediaによると、「逸話とは、世間や世人にあまり知られていない興味深い話、世人の目から逸した(逃れた)話のこと。特定の人物や物事に纏わる興味深い話として語られることが多い。一般的には、その人物の性格をよく表している逸話として紹介されることが多いが、逆に、人物の意外な側面を示す話であることもある。また歴史上の人物の場合には、その当時の時代背景をうかがわせる話であることもある。」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B8%E8%A9%B1)
とのことです。例えば大鏡に記載のあるような藤原道長にまつわるエピソードなどが挙げられるかなと私は解釈しました。
さて、せっかく逸話の日なのだからということで、何か今まで知らなかった逸話を調べてみようかなと思い、今年は蛇年なので蛇にまつわる逸話を調べてみることにしました。
蛇といえば様々な国で古代から特別な生き物として扱われていたり、神聖視されていたりするものなので、やはり各国で言い伝えがあるようでした。言い伝え=逸話と言っていいかは疑問かもしれませんが……。
日本では蛇の中でも白い蛇が特に縁起の良い生き物として扱われており、白い蛇は七福神のうちの一柱としても有名な弁財天の使いと云われています。
泉龍寺の弁財天池は弁財天の白蛇が住んでいて、何か変わりごとがあると白蛇が姿を見せるなどという言い伝えもあります。
そしてこれぞ逸話!と思った話も見つけました。
江戸時代、夏の暑い時期に寺の法会で集まった僧のうちの何人かが池に入ったことで池が穢れてしまいました。すると池の水が熱湯のようになり、弁天の島が振動したかと思うと白蛇が現れたのだとか。それに驚いて池を出た僧のうちの一人が白蛇を退治しようとするものの、鼻血を出して倒れてしまい、白蛇は池の中に消えていったと。夕刻にその僧は亡くなってしまい、それ以降誰も池を穢すことはなかったのだとか。
なるほど、大いに罰が当たってしまったわけですね。
現代でも歴史的観光地や神社の境内などにゴミを置いて行ったり、落書きをしたりと、観光客のモラルとマナーが問題視されていますが、その人たちにこそこの逸話を聞いてほしいものです。
まぁそういった人々は昔話や逸話なんて歯牙にもかけないでしょうが……。